30中盤になり、インタネット専業と呼ばれる代理店に新卒入社した俺メディアが、同じようなバックボーンを持つ人にインタビューしていく企画第1段。
インターネット上に、蔓延している「自分語り」&「鬼の精神論」の文を書こうと思っていたのですが、僕の場合は、ちゃんと同じようなバックグラウンドを持っていて、少しでも同じ業界で悩んでいる人に、参考になってほしいと思い、インタビューしてみました。
実際に転職を経験した僕たちのリアルな声を後輩に伝えることで、具体的なネクストステップを踏んでもらいたい。
そんな思いから始めたこのキャリアシリーズです
いつ消すかわかりませんので、ぜひ参考にしてください!
記念すべき第一弾は、Aさんに来てもらいましたー。

運用型インターネット広告代理店から大手メディアへの転職 Aさんの場合
インターネット広告代理店から大手出版社の転職、Aさんのプロフィール
・北海道出身、最終学歴は北海道の大学
キャリア変遷
・5年会計事務所
・6年インターネット専業代理店のコンサルタント、ディスプレイ、サーチ(GoogleAdWords、ヤフースポンサードサーチを中心とした媒体)、ブランド周りのディスプレイも運用
・その後、直近に大手メディアのWeb担当営業
Aさんの最初のキャリアは?
大学在学中から税理士を目指した僕は、新卒で地方の会計事務所にサポートとして入社しました。
その後税理士を目指して勉強しつつ、業務で勉強していたんです。
1社目:会計事務所 実際どうだった?

基本的には、顧問料。低くて月額2万、高くて30万~40万。これを複数社もつことで、会社が成り立ってます。

いい顧客が獲得できているところは、そうかもね(笑)ただ仕事はマジでつまらなかったよ。
税理士の仕事って結局、終わったことの締め なんですよね。
未来に対してインパクトを出すことはできない

税理士の中でも、試験を受けた税理士、受けていない税理士がいるので、受けていない税理士を小ばかにしている言動はあってとても興味深かった

あとは中小企業って、起業家だらけではあるので、刺激のある話も多くて、もっと別のことがやりたいとほだされてしまったことも、やめた要因の一つね。
2社目:一回目の転職、いよいよインターネット広告代理店(運用)の世界へ

地方出身だったので、人脈は特になく、普通に人材紹介会社に紹介されました。
当然最初は経理職ばっかりだったんですが、他の案件はないかって代診したときにでたのが、前職(インターネット専業広告代理店)だったんですわ。

そうだね(笑)

恐ろしい長時間労働、でも楽しかったかな
※まず前提として、もう7年位前になるから、今はだいぶ改善されてるはずです
ただ当時は、正直次の日まで働くこともざらでした

出たね。それを前提に生活レベルもまぁまぁ上がったから、いいとは言えないし。土日は寝てばっかりだったし。

インターネット広告代理店での業務は、何が楽しくて、何が役に立っている?
係数をとらえる力がでることが一番かな。もちろん今の会社でも優秀な人も多いはずだから、KPIのとらえ方とレバーのひねり方。PDCAを回せる力ってやつかな。
単純にパフォーマンス広告は面白い(SEM、ディスプレイ)結果がすぐに出れるし、見れる。なぜ失敗したかの仮説だてができる。提案したことが結果につながるから本当に面白くておすすめです!
インターネット広告代理店での業務は、何が辛かったのか
30歳をこえて、業務に変化がなくなってきた。
新規のアカウントにグルーピングシートをつくるんだけど、そのグルーピングシート作成自体が「ああ、あの掛け合わせね」って見えるようになっちゃって。
そしてはあとは、TD、入札キーワード削除、たまLP、チューニングするだけ的な。
これって俺じゃなくてもできるんじゃないかって思うことが多くなって。

これは、果たして人がやる作業なのかっておもった。
圧倒的な労働集約モデル。
あとは、明確に労働集約的だったこと。
30超えて、徹夜はさすがにつらくなってきちゃって。
明確に転職を意識しだすようになったのはそのときからかね。

媒体仕様って常に変化するから、その対応が全然間に合わず結局手動で対応することも多かったな
ちなみに、インターネット広告代理店にいたとき、周りの人の次はどんなキャリアパスが多かった?
一番多いのは、もっと資本力が高い代理店に転職する人かな。

そうそう。実際この業界は人が圧倒的に足りない状態になっていたから(今もそうだけど)手っ取り早く給料を上げるには、専業にボコボコにやられている総合代理店にいくのがいいんです。

そうね。そこはたしかに多かった。
3社目:現職 大手メディア(トラディショナル会社)への転職

パフォーマンスがっつり、ブランド広告まぁまぁといった感じで担当できていたんだけど
ずっと思ってたのが「これでいいのか広告」って思いだったんだよね。
パフォーマンス広告は企業名、ブランド、それは先人たちが積み重ねてきた努力の連続性になりたっているわけだけど、それを重視しないパフォーマンス代理店、運用者、マーケティング担当者にずっと違和感を感じてきていて。
このパイプ役として、交わらない2つの目的をつなげたいと思ったのが今の会社に移ったきっかけだね。

人材紹介会社、DODAとリクナビ!

お取引あった企業以外にそうそう転職パイプラインなんて無いからね。
ちなみん、実際に1社目から2社目に転職した時は、カウンセラーから会計系の職種しか紹介されなかったから、ここははっきりと断りました。
お互いに時間の無駄なので希望職種ははっきりと伝えたほうが良いと思う。

なにが役に立ってるか、の部分とかなり重複するけど、やはり係数の計算と意識。
あと、まだまだデジタル化を進めている最中であるから、インターネット側の知識があるだけ優位に立てる部分はあるよね。
知識面でフォローアップしてあげられる機会が、あるのは大きなアドバンテージかな。
でも基本的には皆、地頭は良くて、ただ知らないだけの人が多いので、話せばすぐに理解します。そうすると、ずっと運用系にいた自分ではない発想や違った見方を教えてくれたりして、そこはすごく面白いです。
あっ、あとEXCELは結構役立ってますw
インターネット広告代理店で、キャリアに悩んでいる後輩にアドバイスをお願いします。
ネガティブに捉えられる発言が多かったけど、異業界では役に立っていることも多いので、まずは全力で手前のことをやってみて、ふと立ち止まって考えてみることも大切だと思います!